【第5回】日本−宮崎、遊佐、豊田、横山で米国に12秒1もの大差

(32年ロサンゼルス・水泳・男子800メートルリレー)

左から宮崎康二、遊佐正憲、豊田久吉、横山隆志

 国別対抗として最も燃え上がるリレー種目。2日前、日本に100自の金をもたらした宮崎康二を中心としたヤング日本が、地元米国を完膚なきまでにたたきのめし、8分58秒4の世界新記録で水泳2個目の金を獲得した。1泳・宮崎15歳=浜松一中、2泳・遊佐正憲17歳=日大、3泳・豊田久吉20歳=早大、アンカー横山隆志18歳=日大。皆が若く、たくましかった。

 当初の1泳・大横田勉の代役で急きょ出場した宮崎だったが、いきなりライバル米国に4メートルもの差をつけ、トップを譲らない。遊佐、豊田も好調で独泳状態。悠々ゴールしたアンカー・横山と米国の差は、実に12秒1。約24メートルもの大差がついていた。

 旧制中学生の宮崎は、勉強の遅れをとりもどすために、教科書持参で勉強しながらのレース。遊佐は4年後のベルリン五輪でも100メートル自由形で銀、800メートルリレーでは第1泳者をつとめ、連続金メダルに輝いている。


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